むくみに効くアロマテラピーマッサージの基本と手順

1日中靴を履いていると、夕方にはおよそ10%も脚がむくんで太くなってしまうといわれています

そんなむくみに効果があるのがアロマテラピーマッサージです。ここではむくみに効くマッサージの基本から手順、おすすめのエッセンシャルオイルなどを紹介します

むくみに効くアロマテラピーマッサージ

むくみに効くアロマテラピーマッサージ

ヒールの高い靴、底の厚い靴は、脚をさらにむくませてしまうという悲しい事実。それは歩き方と深い関係があって、普通はかかとから着地し、足の裏を刺激しながら歩くけれど、このタイプの靴はかかとから着地できないためにガクガクした歩き方になります

むくみの原因は体中を循環する血液やリンパ液の流れが滞ってしまうこと。特にリンパ液は、筋肉の刺激によって上へ押し上げられる性質をもっているので、脚の筋肉を十分に使わないと足元のほうにたまったままになってしまいます

だから、流行の靴は履きたいし、脚がむくむのも何とかしたい!そんな人にはリンパを刺激してその循環をよくするアロマテラピーマッサージが効果的です

リンパの流れは、リンパ管を通るリンパ液が、体内の水分や老廃物、有害物質を集めてリンパ節へと運び、そこでそれらを濾過して排泄するシステムになっています。この流れにそってリンパ液をリンパ節に流し込むように下から上へマッサージすれば、むくみを取り去ることができるのです

薬理効果のあるエッセンシャルオイルの使い方

エッセンシャルオイルの使い方

リンパを刺激するマッサージだけでも効果はあるけれど、マッサージオイルを使えばその薬効成分がすばやく皮膚から体内へ浸透していき、プラス効果が働きます。さらにその香りが心身をリラックスさせ、ストレスも取り除いてくれます

こうしたアロマテラピー(芳香療法)を利用したマッサージもぜひ取り入れてみましょう

マッサージオイルの基本はエッセンシャルオイル(精油)。香りのある植物から採られたオイルはさまざまな薬効を持ちます。好みの香りや目的に合わせて使い分けたいところです

たとえば脚の疲れやむくみには、排泄作用と鎮静作用の働くジュニパー。太もも、ふくらはぎをスリムにさせたいときには、血行促進と引き締め効果のあるサイプレス。生理痛には子宮の働きをよくするクラリセージ。便秘には腸の働きを整えるブラックぺッパーなど

もちろん単品でなくブレンドしてもOKです。ただし自分でブレンドして、マッサージオイルとして使う場合は必ずキャリアオイルと呼ばれる植物油で希釈してから使いましょう。また、エッセンシャルオイルは濃縮液なので、直接肌には塗れないので注意しましょう。はじめての人には、最初からブレンド済みで即使える市販のマッサージオイルがぴったりです

代謝が低下する11月から3月にかけては、血液循環が特に悪くなるので積極的にマッサージをし、むくみはその日のうちにとるようにしましょう

脚がむくんだままにしておくと、濾過されない老廃物等が組織ににじみ出て、それが脂肪細胞に入り込み脚が太くなる!ということになるので気をつけましょう

マッサージのあとは疲れもとれてぐっすり眠れ、朝起きたときには脚に壮快感が感じられます

脚のアロマテラピーマッサージの基本

アロマテラピーマッサージの基本

  • 入浴後の30分以内に始めるのが効果的。お風呂に入れないときはマッサージする部分をホットタオルなどで温めて
  • 準備運動としてリンパ液のたまりやすい部分(リンパ節)を刺激する
  • 時間は10分から30分くらい。
  • オイルは脚にまんべんなくつけすベりが悪くなったらつけ足す
  • 基本は足先から心臓へ向かって。老廃物をリンパ節に流し込むように行なう

むくみをとるマッサージの手順

むくみをとるマッサージ

①はじめは足の裏からもみほぐします。親指からジグザグにもみほぐす。かかとまで終わったら甲の部分をさすり上げ、くるぶしの骨のまわりも刺激します

②両手で足首をくるむようにしながら、前面からうしろ側へ老廃物を流し込んでいきます。徐々に上へあげていき、ひざまでマッサージします

③後ろへ流し込んだものを今度は上へさすりあげていきます。膝の後ろのリンパ説にながしこんでいきます。手をふくらはぎにフィットさせながら行いましょう

④膝のまわりも皮膚がたるみやすいので、うしろ側のひかがみリンパ節へ流すように親指を使いゆっくりマッサージをします

⑤さらに太もも全体をさすり上げ、そけい部まで流し込みます。特にふとももの内側・前側・脇側は脂肪が付きやすいので入念に行います

太もも・ふくらはぎを引き締めるマッサージの手順

ふくらはぎを引き締めるマッサージ
むくみをとるマッサージも、ふくらはぎや太ももを引き締めるマッサージも、足のつけ根やひざのうしろのリンパ節を刺激するウォーミングアップのあとに下から徐々に上へもみほぐしていきましょう

できれば血行がよくなっている入浴後30分以内がべスト。毛細血管がすみずみまで開いているのでオイルの吸収力も通常より約4倍アップするからです。30分程度のマッサージの後は足を軽く上げて少し休むようにしましょう

ふくらはぎ

①左右の手を足首とふくらはぎの間に置き、軽く絞るような感じでくるぶしからひざまでマッサージ

②親指と人さし指の内側でU字を作り、足にあて下から上へしごくようにさすり上げていきます

太もも

①脂肪がつくのは太ももの前・内・脇側なので、そこをつかんでもみます。ひざ上から太もものつけ根まで行ないます

②さらに親指と人さし指の内側を使い、両手でスライドさせるようにさすり上げていきます

おすすめのエッセンシャルオイル

おすすめのエッセンシャルオイル

マッサ—ジオイルとして使用するほか、バスタブに数滴落として体の血行をよくしたり、部屋の中に香らせて気分をリラックスさせたり、自分が気持ちよくなる香り、目的や症状に合った香りを見つけて使いましょう

ただしエッセンシャルオイルは、飲んだり直接皮膚にはつけないように気をつけましょう

ラベンダー

やわらかな香りは心身を落ち着かせる。ストレスの多い人や不眠症の人はエッセンシャルオイルを数滴テイッシュにしみこませ枕元に香らせてみましょう。むくみ以外にも、鎮静・殺菌作用のほか、日焼けから虫さされまでさまざまな効果がある便利なオイルです

レモングラス

さわやかな柑橘系の香り。足の疲れやむくみに効きます。組織を引き締める効果もあります

ローズマリー

スッキリとした刺激のある香り。リンパの流れを活発にし、余分な老廃物を取り除く働きをします。脳や体の機能を活性化させるので、頭がさえ集中力も生まれます

マージョラム

シソ科の独特の香り。むくみはもちろん体を暖めたりリラックス効果があります

ジュニパ—

森の中の木の香り。体内の毒素を浄化させて排泄を促す働きがあります。空気の浄化作用もあり、無気力なときにやる気を起こしてくれる香りです

サイプレス

スパイシーな香りで気分をすっきりさせます。せきや喘息にも効果があるといわれています。むくみや肌を引き締める作用があります